出典:JNN
音楽仲間の大学生に大麻を譲り渡したとして、会社員の谷口奎文(たにぐち けいぶん)容疑者が逮捕されました。
会社員の男ら逮捕、音楽仲間の大学生に大麻譲渡か
産経ニュースほか、メディア各局が以下のようなニュースを報じ、話題となっています。
私立大1年の男子学生(18)=東京都三鷹市=に大麻を譲り渡したとして、警視庁少年事件課は30日、大麻取締法違反(譲り渡し)の疑いで、東京都日野市百草の会社員、谷口奎文(けいぶん)容疑者(24)を逮捕した。「身に覚えがありません」などと容疑を否認している。
同課は9月13日、同法違反(所持)容疑で、私立高2年の男子生徒(16)を逮捕。男子生徒は「男子学生から大麻を譲り受けた」と話していたことなどから、男子学生も同法違反(譲り渡し)容疑で逮捕した。その後の捜査で谷口容疑者の関与が発覚した。谷口容疑者らは街中でラッパー同士がラップを披露し合う「サイファー」を通じて知り合ったという。
逮捕容疑は、6月6日ごろ、自宅で男子学生に乾燥大麻約1グラムを6千円で譲り渡したとしている。
同課は今月30日朝、谷口容疑者の自宅を家宅捜索し、乾燥大麻1袋を発見。所持容疑でも逮捕した。同容疑については容疑を認めているという。
出典:産経ニュース
谷口奎文容疑者について
こちらが、逮捕された谷口奎文容疑者のプロフィールです。
名前:谷口奎文(たにぐち けいぶん)
年齢:24歳
職業:会社員
在住:東京都日野市百草
谷口容疑者は、音楽仲間の大学生(18)に、自宅で乾燥大麻1グラムを6000円で譲り渡した疑いで逮捕された東京都日野市に住む24歳の会社員の男性です。
この関連の事件により、私立高校の2年生の男子生徒も逮捕されているほか、多くの人々が関与しているとされており、さらなる余罪の追求がされることと思われます。
ちなみに、こちらが逮捕された谷口容疑者の顔写真です。
出典:JNN
サイファーとは?
では、ここで取りざたされている「サイファー」というのは一体何なのでしょうか?
「サイファー」とは、ラップやブレイクダンスなどHIP-HOP文化と大きく関わっているもので、路上やクラブなどで複数人がサークルと呼ばれる円を作り、そこで囲まれた中で、人々がラップやダンスを披露するというものです。
発祥は1970年代のアメリカニューヨークにあるブロンクスというスラム街であり、社会に対して強い不満を持った黒人の若者たちが、社会に対して反発を示すようにダンスやラップ、スプレー缶を使ってシャッターや高架下などに絵や主張を描くグラフィティで自分たちの生きる意味などを誇示したのです。
「サイファー」と呼ばれるものは、そのほとんどが自然発生的に行われるということを定義しており、「今からサイファーしょうぜ」などという啓発的なものは「サイファー」ではないとするなど、その定義においては曖昧なのも事実です。
近年では、若者たちがこぞってラップのスキルやダンスのスキルを披露するような場所として「サイファー」は位置付けられており、谷口容疑者はじめラッパーなどの間では、大麻の受け渡しの温床になっているというのも事実のようです。
犯行動機は?
では、一体犯行動機は何だったのでしょうか?
報道機関の発表によれば、谷口容疑者は調べに対し、「身に覚えがありません」と容疑を否定していますが、おそらく、大麻を吸引してラップを披露するという高揚感に浸りたかったのでしょう。
ご存知の通り大麻というのは麻薬であり、その依存性の高さや幻覚などを見ることから、取り締まりが強化されているのも事実です。
一説によれば、大麻はタバコより依存性が少ないという説があったり、海外では合法化されているのに、日本では厳罰化されているのはおかしいという意見も多く見られますが、厚生労働省が定めたガイドラインには、しっかりと大麻使用の危険性も明記されていますので、そういった文句をいう人々は、日本を飛び出し、合法化されている海外での生活を試みるべきです。
ここは、日本国の法律に基づく法治国家でありますので、どのような理由があるにせよ、大麻を所持・使用するということは違法なのです。
いずれにしても、氷山の一角とも捉えられる一件なだけに、さらなる波紋が広がりそうな事件です。
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