みなさんは、日本人の3大死因をご存知でしょうか?
1位は悪性新生物(がん)で、2位は心疾患(狭心症・心筋梗塞など)、3位は肺炎となっています。
今回はこの中でも、「心筋梗塞」が起こるメカニズムと、6つの前兆について解説したいと思います。
心筋梗塞とは
そもそも心筋梗塞とは何なのでしょうか?
心筋梗塞とは、※動脈硬化や血管内のプラークと呼ばれる脂肪などの固まりが破れて血栓ができ、冠動脈が完全に詰まって心筋に血液が行かなくなった状態のことを言います。
※動脈硬化・・・動脈にコレステロールや中性脂肪などがたまって、詰まったり、硬くなったりして弾力性や柔軟性を失った状態
心筋梗塞になると、20分足らずで心臓の筋肉(心筋)が壊れ始め、対応が遅いと命に関わる大変恐ろしい病気です。
この心筋梗塞が起こるおよそ1ヶ月前にみられる、なんらかの前兆と症状がありますので、そちらを詳しくご紹介します。
心筋梗塞を発症する1ヶ月前にみられる前兆と症状
では、一体どのような症状がみられるというのでしょうか?
1.疲労感
疲労感は、寝不足が続いたり、過度な運動や仕事をしたあとに訪れる症状です。
しかし、特に何もしていないのに疲労感を感じたり、日常のちょっとした動作をしただけななのに疲労感を感じてしまっている場合は、
軽く捉えない方がいいでしょう。心臓に負担がかかり、十分な血液を供給できていないことが考えられます。
2.胸の圧迫感や背中、左肩の痛み
心筋梗塞の前兆としてよく挙げられるのが、胸をギュッと掴まれるような強い圧迫感です。
胸や背中、それに、歯、肩、首、腕、あご、胸部等の痛みと共に発症する場合もあります。
心臓から左肩、脳への神経伝達回路は同じであるため、左肩の痛みには注意が必要です。
心臓での痛みが脳へと伝達される際に、左肩がその痛みの情報をキャッチし、痛み出すことが考えられます。
特に肩こりなどの心配もなく、健康なはずなのに左肩だけが痛むといった際には、内科での診察をオススメします。
3.動悸・息切れ
動機や息切れは、肺に十分な酸素を供給できていないことが原因です。
「肺」も活動するのに血液を必要としていますから、血管に何らかの詰まりが生じ、心臓から肺へ十分な血液が供給できていない場合は、
酸素を取り込むことが困難となり、動悸や息切れをしやすくなります。
4.左手小指のシビレ・筋肉のだるさ
全身に酸素を供給するのも、血液の役割であり、それを司っているのが心臓です。
全身の筋肉が酸素不足に陥ると、だるさやシビレといった症状が現れます。
さらに、左手の小指のシビレには要注意です。
この症状は心筋梗塞の初期症状としてよくみられる行為で、心臓の冠動脈が動脈硬化していることにより起こる酸素不足が原因です。
5.めまいや冷や汗、吐き気
心筋梗塞が起こると、心臓のポンプ機能が低下し、全身の血液量が減少します。
全身の血液量が減少すると、身体を守るために、心臓や脳といった大事な臓器に優先的に血液が送られるようになり、末端の血管が収縮します。
末端の血管が収縮するときに、汗腺も収縮することで、汗腺の先に溜まっている汗が「冷や汗」として出てくるのです。
さらに、めまいや吐き気に関してですが、心臓の下壁の心筋梗塞(心臓の下の部分の筋肉が壊死する心筋梗塞)が起きると、※迷走神経が刺激を受けます。
迷走神経は、ほとんどの内臓にある知覚神経で心拍数や胃腸の動きに関わっていますので、心筋梗塞によって、迷走神経が刺激されると、吐き気・嘔吐の症状が現れます。
※迷走神経・・・ほとんどの内臓にある知覚神経。心拍数や胃腸の動きにも関わり、ここが刺激されると吐き気が出る場合も
6.風邪を引く
風邪を引くのが、心筋梗塞の前兆というのはあまり知られていないのではないでしょうか?
風邪を引くと、せきやくしゃみなどの生体反応が起こります。
この生体反応は病原菌を外に出すという目的の他に、血液循環をよくするという側面もあるのです。
1〜5の症状が当てはまっていて、さらに風邪を引いてしまった場合、すぐさま病院での診察をオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?心筋梗塞になるには様々な要因が考えられます。
生活習慣や食生活が悪かったり、ストレスによって内臓が弱っていたり・・・
ちまたではよく、「喫煙やアルコールの過剰摂取は避け、規則正しい生活と、健康的な食事を心掛けましょうという」
という文言により、病気の予防を啓発していると思います。
しかし、何がなんでもこのような生活スタイルをしなければいけない訳ではなく、大切なのは自分に無理のない範囲で行うことなのです。
健康というのは、自分に無理をしてでまで手に入れるものではありません。
無理をしすぎることによって起こるストレスが、一番健康を害するのです。
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