近年、皇居の周りをランニングしたり、街中でも多くのランナーを見かけることが多くなりました。
東京マラソンを始め各地でランニングのイベントも開催されるなど、
最近の健康志向ブームも後押して一大ムーブメントを引き起こしています。
人それぞれ目的は違いますが、走ることは健康につながるなど、漠然とした思いで走っているランナーもいらっしゃると思います。
しかしながら、過度なランニングは死亡するリスクが上がることが判明したのです。
ランニングで死亡する危険性が上がる
米国の心臓学会の論文によると、5,000人余りのデンマーク人を対象に行った調査で、
定期的にランニングをする人と全く運動しない人とを12年間のスパンで比べたところ、
●「週に1~2.4時間のランニングがもっとも死亡率は低い」
●「週に3回以上ランニングをすると死亡率が上がる」
●「時速8キロ以上で走り続けると死亡率は上がる」
このような研究結果が出たことがわかりました。
全く運動していない人よりも、これらのペースで運動をしている人の方が死亡するリスクが高くなるのだといいます。
さらに、健康体を維持する運動には上限があり、こ
れを超える運動をし続けると、心肺機能に悪影響を及ぼします。
長生きや健康維持が目的のランニングなら
●「時速8キロ以上のハードなランニングは寿命をちぢめる」
●「時速7キロ以下のスロージョギングは寿命を伸ばす」
●「毎日走ってはいけない」
このようなことを念頭に走るべきなのです。
ダイエットにも向いていない
そこまで本格的なランニングには取り組んでおらず、
タイムを気にせずに健康維持やダイエットを目標にとりあえずランニングをするといった人も多いと思います。
しかしながら、
ランニングはダイエットには向いていません。
なぜなら、ランニングの消費カロリーはとても少ないからです。
全身運動で意外とカロリーを消費していそうな印象ではありますが、
ランニングの消費カロリーは体重(kg)×走行距離(km)で捻出されるので、
体重50kgの人が10km走っても500kclの消費にしかなりません。
これはミニ牛丼1個分のカロリーでしかありません。
さらにランニングなどの有酸素運動は食欲を掻き立て、加えて脂肪が燃焼しづらいのです。
カロリーを消費していないのに異常にお腹がすきますが、ランニングよって脂肪は燃えないのです。
脂肪が燃焼できないのはランニング中に分泌されるコロチゾールというホルモンが原因で、
これは脂肪を蓄え筋肉を減らす働きがあるそうです。
こういった流れは負のスパイラルでり、
ランニングで消費した気になっていても、実際のところそこまでダイエットの効果は期待できないのです。
ストレス発散には最適
適度なジョギング程度なら健康被害はないと前述しましたが、走ることはストレスの発散には最適です。
有酸素運動は全身に酸素を取り込むことができ、血中酸素濃度が高くなると気分も爽快になります。
さらに、長時間ゆったりとしたペースで走っていると
エンドルフィンという脳内麻薬のようなホルモンが分泌され、
これが疲れを忘れさせてくれたり、筋肉痛や関節痛などの痛みの緩和にもつながるのです。
また走ることで目標ができたり、同じものに取り組む人同士のコミュニティができたりします。
そういったコミュニティ内でのコミュニケーションは、
走行後のお酒や食事などを楽しみするといったことも日頃の疲れやストレスを忘れさせ、
新たな活力を取り込むことができるでしょう。
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