世の中の学生やサラリーマン、OLの皆さんは日頃から接待や女子会、
同期の飲み会などで居酒屋を利用することは多いと思います。
今回はそんな居酒屋での「お通し」についての話題をご紹介します。
お通しとは何なのか
お通しとは、居酒屋などで真っ先に出てくる小鉢などに入った軽い料理であり、
語源は諸説ありますが、お客さまを席にお通しするなどという意味合いがあります。
お通しを提供する意味としては、
お客さんが乾杯してから食事のメニューを注文し提供されるまでの時間をつなぐという形式が多いでしょう。
さらに、席料代わりに提供したり、客の期待感をあおったり、
お通しに対する価値観はその店の雰囲気や形態によって大きく異なります。
昨今はこのお通しを巡って、勝手に出しといてお金をとるなんて理解できないといった声や、
苦手なもなやアレルギー等で食べられないものが出てきた場合はどうするのかなど、
賛否両輪の意見が見られるのも事実です。
お通しを断れるのか
大手居酒屋チェーンを対象にしたJタウンネット編集部の調べによると、
お通しをカットできるチャーン店は以下のようなもになっています。
出典:Jタウンネット編集部
「ワタミ」「コロワイドMD」「マルシェ」の3社は非常に明朗な回答で、
お通しカットに関して対応しています。
お通しが不要なお客さんに対してはカット可能であり、
アルコール類を注文せず、食事のみのお客さんに関してもお通しは提供してません。
一方で、日本独特の商習慣であるこのお通しを全面カットできないと回答しているのは「養老乃瀧」。
原則としてお通しは全てのお客様に対し提供しており、上記の3社と一線を画しています。
さらにこれは業界全体に関わる複雑な問題で、
「モンテローザ」をはじめ回答を差し控えるとこおろも多く見られています。
この背景には、仮にお通しカットが可能になる風潮が蔓延すれば、
業界全体に影響を与えるだけでなく、売り上げにも大きな打撃を与えることとなるからなのです。
日本独自の習慣
このお通しの制度は日本独自の商習慣の名残です。
明治以前の日本では、値段のついてある商品を客自身が買うというのではなく、
こういったのが欲しいと店側に伝え、
その人の身なりや身分で判断して店側が出すというのが通常の商習慣でした。
あらかじめ商品に値段がついてあるものを買うという仕組みはなく、この名残がお通しに値するのです。
海外に店舗を構える日経の居酒屋でもこのお通しという制度は全く存在しません。
いわばフランス料理の前菜に位置するもので、諸外国の人からすると奇妙であり稀有な存在なのでしょう。
日本独自の文化であるこのお通しを拒否するのもいいですが、
店側も質の高いものを提供するなどして、守っていくというのも大事になってくるでしょう。
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