ハラスメントと聞いて真っ先に頭に思い浮かぶのがセクハラだと思います。
職場などで上司という立場を利用し、異性に対して性的発言や行動などをすることをセクシャル・ハラスメントといいますが、これ以外にも意外と知られていないハラスメントが数多く存在するのです。
今回はそんな数多く存在するハラスメントの数々をご紹介します。
セクハラよりも多いパワハラ
厚生労働省の調査報告によると2015年度の民事上の労働相談のうち、パワーハラスメントが7•0%も増加しており、過去最多になったことがわかりました。
近年パワハラの社会認知で非常に相談しやすくなったために、相談件数は6万件弱で、10年前のおよそ1万5千件に比べると4・5倍も増加しています。
このパワハラを機に休職する人も増えており、典型的ないじめに該当するようなパワハラから、上司からの過度な要求を求められるもの、
もしくは程度の低い仕事をあたえられるなどといったもの、さらにはプライベートに過度に立ち入ってくるなどパワハラでもジャッジが難しいものもあります。
種類の多いハラスメント
上記に既出のセクハラ、パワハラなどに加えて、職場での結婚出産に関しての嫌がらせを受けるマタニティ・ハラスメントなんかも有名です。
最近では自分自身のモラルを問われ、「普通はこうやる、いつも君はなぁ・・・」などという嫌がらせをう受けるモラル・ハラスメント、エアコンの温度調節を勝手にやり、男女での摩擦が生じてしまうエアコン・ハラスメント、
お酒・タバコなんかの匂いやそれらを強制的に勧めるアルコール・ハラスメント、スモーク・ハラスメントなんかも存在しているのです。
さらに加えて、腋臭・体臭・口臭・香水などの匂いに関するスメル・ハラスメント、SNSに強要したり必要以上に絡むソーシャル・ハラスメント、セクハラを訴えた際に逆に会社側から訴えられるセカンド・ハラスメント、
極めつけは会社の人をリストラへ追い込むリストラ・ハラスメントなども存在しています。
そのほかにも、男女差についてのジェンダー・ハラスメント、年齢による偏見や差別のエイジ・ハラスメント、容姿やくせ、生活習慣に関するパーソナル・ハラスメント、血液型で人を判断するブラッド・ハラスメント、
外国人やハーフ、出身地などで人を判断するレイシャル・ハラスメントといった聞き慣れないハラスメントもあるのです。
自分は気にしなくても
例えば、「〇〇さんってB型っぽいよね〜 しかも九州出身だから性格もあんな感じだし」
このような会話も上記のハラスメントに該当してしまうそうです。
自分や第三者は気にならないかもしれませんが、当の本人は気に障るかもしれません。
自分が言われても平気なことでも必要以上のコミュニケーションは、かえってハラスメントとしての危険性をはらんでいるのです。
上司としては円滑なコミュニケーションを図ることは大切ですが、
嫌なことははっきりと嫌であると言えるような、風通しのよい環境を作ることが大切です。
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