視覚障害者が優先席で携帯電話(スマホ以外)を使う本当の理由

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視覚障害者が優先席で電話をしている光景を目にしたことはありますか?

しかし、それはマナー違反ではなく、しっかりとした理由があるのです。


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少しずつ…一歩づつ…

 

少しづつ…一歩づつ…」というタイトルの作文が話題となっています。

こちらは兵庫県・篠山市の中学3年生辻本桃佳(つじもと ももか)さんの作品で、「第30回全国中学生人権作文コンテスト」で法務大臣賞を受賞しています。

その一部を抜粋しましたので、ご紹介します。

辻本さんの父親は、視覚障害者であり、世間の理解のなさから非常に苦しい思いをしているそうです。

そして以下のような話を父親から聞かされます。

 

電車に乗った時に,時間が知りたくて携帯電話を開いたときのことだ。

こんなとこで電話したらアカンやろ!」 と中年のおばさんに怒鳴られたそうだ。

優先座席の近くだったということもあるが,『目の不自由な人=白杖を持っている』という認識は広まってきているが,時間を知りたいときには音声が出る時計や携帯電話を使うということは, ほとんど知られていないのだ。

そのとき,父は説明しようと思ったが,どうせ分かってもらえないと思い「すみません。」と謝り,とても悲しい気持ちになったそうだ。

出典:全国中学生人権作文コンテスト

 

視覚障害者の方が、音声の出る時計や携帯電話を使用するということは世間ではあまり知られていません。

そのことをもっと、世間に広めていくべきだと辻本さんは切に訴えているのです。

では、音声の出る時計や携帯電話とは一体どのようなものなのでしょうか?

 

音声の出る機器とは

 

視覚障害者の方が時刻を知りたい時、どのようにして知るのでしょうか?

それは、音声を読み上げてくれる機器を使用するのです。

時計に関しては、各メーカーから以下のような商品が発売されています。

赤い丸で囲った部分がスピーカーとなっており、ボタンを押すと音声で時刻を読み上げるという仕組みです。

さらに、携帯電話に関してですが、視覚障害者のほとんどの方が、スマートフォンではなくガラケーを使用しています。

なぜなら、指の感覚のみでボタンを押すことができるからです。

携帯電話で時刻を知りたい場合には、117にダイヤルし、時報を聞いて時刻を確認します。

現在では技術の発達により、携帯電話が音声で読み上げてくれるなど、徐々に視覚障害者の方も生活しやすくなってきています。

 

全国に広めたい

 

先ほどの作文を書いた辻本さんは、さらに作中でこのようなことを述べています。

 

今は,携帯電話が音声で読み上げてくれて,メールや時間,GPSなどの便利な機能を視覚障がい者の方も利用できるようになった。

だが,そのことを知っている健常者の方は全国にどれくらいいるだろうか。

また,このことを知っている当事者である視覚障がい者の方が,全国にどのくらいいるだろうか。

私は,まだ知らない人が多いと思う。

そしてこのことを広めていかなければならない。

出典:全国中学生人権作文コンテスト

 

辻本さんのおっしゃる通り、健常者の方は生活を助ける機器が発達しているという事実をまだまだ知らないのが現状です。

現に、視覚に障害を持つ辻本さんの父親も、携帯電話を優先席で使用しただけで怒鳴られています。

視覚障害の方が優先席で携帯電話を使う理由』を知ってさえいれば、このような出来事はまず起こらなかったでしょう。

障害者の方と健常者の方が、共に歩んでいくためにはまず、「知る」ということが大切なのではないでしょうか?


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