生体接着剤ってなに?岡山大が新開発!気になる詳細と危険性は?

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近年、医療界はめまぐるしい発展を遂げていますが、岡山大学が医療に革命を起こすような新たな生体接着剤を開発しました。

まずは現在使用されている生体接着剤について説明します。

 


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生体接着剤とは

 

現在医療の現場で使用されている生体接着剤とは、縫合部や切断面または切離面からの血液や体液のもれや、肺などの切断面からの空気もれを防ぐために使われます。組織や切断された臓器を接着・被覆する医薬品です。

 

若かったり、健康な患者さんであれば、接合や縫合だけで傷ついた組織が自然と修復するケースが多くあります。しかし、からだの免疫力が落ちている状態の患者さんの場合には、縫合の際にできた針の穴から出血したり、縫合だけでは止血できなかった細かい血管から血液がもれ出てきたりすることがあります。そうした血液や体液により傷口の治りが遅くなることや、細菌のすみかとなり感染症が起こることがあります。

 

このような事態を避けるために、組織接着剤で縫合時の穴や組織のすき間を埋めて組織を閉鎖することが必要な場合があります。また、手術時間が長引くと出血量が増える、感染症にかかりやすくなるなどのマイナス面がありますので、手術を短時間で終了するという目的で組織接着剤が使用されるケースもあります。

 

これらの問題を踏まえて改善した新たな生体接着剤を岡山大学が開発しました

 

岡山大が新たな生体接着剤を開発

 

5月22日に岡山大が新たな医療用の生体接着剤を開発したと朝日新聞が報じました。

 

岡山大は、ちぎれた臓器など、生きた組織をくっつける新たな接着剤を開発した。体に優しく、接着力も強く、すぐくっつき、剥がすのも容易。
利点の多い新素材に、研究チームは医用以外にも広く使える「夢の生体接着剤」へつなげたいと期待している。

組織接着剤は、主に手術時に切断面の止血縫い合わせた傷の補修などに使う。現在、血に含まれるたんぱく質を利用したフィブリン系接着剤が市販されているが、接着力があまり強くないという弱点がある。
岡山大歯学部の松本卓也教授(生体材料学)らは、骨や歯の主成分で、医用品や歯磨き剤、健康食品などに使われている「ハイドロキシアパタイト(HAp)」に着目した。

HApはたんぱく質などを吸着する性質を持つ。研究チームは、たんぱく質をより効率よく吸着する微細構造を設計。独自の手法で成形し、シート粉末状にした。
このシートや粉末を切断面につけて押しつけると、すぐに組織のたんぱく質と反応して接着した。マウスの皮膚組織を使って接着力を比べると、従来のフィブリン系接着剤の2倍以上のひっぱり力に耐えた

また、水をたっぷり含ませるときれいに剥がせるという。

構造設計をした岡田正弘准教授は「HApは価格が安いうえ、無機素材なので加熱消毒ができ取り扱いも容易という利点があります」と説明する。
食べても大丈夫な成分なので、医用以外に、食品加工や接ぎ木や生け花など植物への応用も期待できるという。(中村通子)

 

「夢の生体接着剤」で接着したマウスの心臓

 

 

「皮膚組織に対する癒着力」

 

引用元:朝日

 

これによると

・従来のものより結合力が増す

・素材が安価なので安く提供できる

・人体に害が少ないので食品やその他の分野にも応用が可能

 

このような夢のような製品ですが、メリットだけではありません。

 

生体接着剤の危険性は?

 

現在医療の現場で使われているフィブリン糊という生体接着剤は、今回改善された接着力の強度の他に以下のような危険性が挙げられています。

 

・ウイルス等の感染症のリスクがある

・形状が限られているので汎用性が低い

・分解に時間がかかる

 

これらを踏まえた上で、今回新たに生まれる問題として

 

・接着力が上がったので周りの臓器との癒着は大丈夫なのか?

・水で剥がれるので、血液や他の体液で剥がれてしまわないか?

 

などの問題が懸念されています。

 

これらを解決できた暁には「ちぎれた腕や脚をその場で接着剤で接合する」なんて未来が来るのかもしれませんね。

 

 


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